無線LAN親機がハッキングされサイバー攻撃に利用されている可能性があります。親機を再起動し、最新ファームウェアの適用を行ってください。
【詳細解説】
無線LAN親機は、Linuxを無線LAN親機用に最適化し、ファームウェアとして利用しているのが一般的です。最近では、Windowsに次いでLinuxはOS自身に多くのセキュリティ上の欠陥が発見されており、それを悪用して悪意ある組織は、世界中にある膨大な数の無線LAN親機を無作為に乗っ取ります。
監視カメラ、NAS、無線LAN親機、IP電話機といった乗っ取られたIoT機器は、DDoS攻撃のためのbot、LAN内の必要な情報の外部漏洩(MITM攻撃)などに悪用されます。
こうしたIoT機器は、ファームウェアまで書き換えることは少ないため、機器を再起動することで悪意のあるソフトウェアは一時的に排除されます。(例外:NASに関してはマルウェアが完全に組み込まれることがあります。)
再起動の方法は、無線LAN親機の電源を抜き、15秒ほど待ってから再度電源を投入します。
次に、無線LAN親機のサポートサイトを参照し、最新版のファームウェアが提供されていないか確認し、最新版ファームウェアを適用します。もし、ファームウェアを適用することが困難な場合は、新しい無線LAN親機を躊躇わずにご購入ください。ASUSなど一部の無線LAN親機は、スマートフォン上の専用アプリで簡単にファームウェア更新が可能です。購入の際には、ファームウェア更新が容易な機種を選定するのもひとつの購入ポイントになります。
無線LAN親機のサポートサイト上に、最新版ファームウェアが提供されていないメーカー製品もあります。無線LAN親機が発売されて、2~3年経過してもセキュリティ上の欠陥が発見されないことはほぼないため、そのようなメーカーの製品は購入されないことをお勧めいたします。
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