公益財団法人 明光教育研究所様のセキュリティと遠隔運用管理の活用事例 / PC Matic PRO
PC Matic 法人版 顧客限定の MDRサービス (検知と対応) 開始。京都烏丸SOCより日本人スタッフが納得価格で対応。代理店募集中

公益財団法人 明光教育研究所様

課題と背景

コロナ禍によりオンラインでのリモート審査への対応が急務となる

公益財団法人 明光教育研究所の事務局で、財団の運営やIT機器の管理に携わっている竹花聖美氏は、PC Matic PROを導入した経緯を次のように切り出します。

「きっかけはコロナ禍でした。2014年の財団設立から2019年までは、審査対象となる方々の個人情報を保護するために、選考委員の先生方には事務局まで来ていただいて、紙による選考を行っていました。しかし、緊急事態宣言が出された2020年からは、PCを活用したオンライン選考を実施することになりました。」オンライン選考の実施が決まる以前は、同財団の事務局で利用されているPCは、実質2台にとどまっていました。その理由について、竹花氏は「事務局に常駐している職員は、実質1人~2人でした。

そのため、情報セキュリティ対策に関しては、Windowsに標準のウイルス対策ツール(Microsoft Defender)を利用していました。選考委員の先生方とは、電話や対面などのやり取りが基本でしたから、事務局での運用に気をつけていれば、ウイルスやマルウェアに感染するリスクは低いと考えていました」と説明します。

しかし、その状況がコロナ禍で一変します。その当時の状況について、竹花氏は「2020年の後半から、選考委員の先生方にPCを貸与して、オンラインでの審査を行ってもらう体制を整備しなければならなくなりました。そのときに、もっとも危惧したのが情報セキュリティ対策でした。当財団で取り扱う約1,000件の審査情報は、とてもデリケートな個人情報ばかりです。これらの情報をオンラインで安全に審査してもらうためには、強固で信頼できるPCの保護が必要だと考えました」と振り返ります。

導入の検討

セキュリティ性能に加えてリモート操作と端末管理をオールインワンで導入したかった

選考委員の先生方に貸与するPCの情報セキュリティ対策を強化するために、竹花氏は国内で入手できるエンドポイントセキュリティ製品をリサーチしました。その選定におけるポイントについて、竹花氏は「強固で信頼できるセキュリティ性能は必須の条件でしたが、それに加えてあと2つ、どうしても必要な機能がありました。

それが、リモート操作と端末管理です。PCを貸与される先生方も、これまで紙で行っていた審査が急にオンラインに切り替わるので、PCの操作に不安を感じておられました。そうした先生方を事務局でサポートするためには、遠隔で安全に操作できるリモート接続は、必須の機能でした。

もちろん、Windows標準のリモート接続を利用するという案もありました。しかし、情報セキュリティ対策の観点から、エンドポイントセキュリティと連携できるリモート管理の方が、より安全だと思いました。また、端末が適切に利用されているか、こちらの意図しないアプリなどがインストールされていないか、といったPCの状態を管理するためには、端末管理の機能も重要でした。

こうした条件をすべてクリアして、当財団の予算に見合っていたのが、法人版のPC Matic PROでした」と選定の理由を話します。

成果と効果

貸出PCのセキュリティを確保し円滑なリモート審査と運用を実現できた

法人版のPC Matic PROを導入した成果について、竹花氏は「事務局が希望する機能と性能をすべて満たしていただけではなく、ライセンス価格にもとても満足しています。多くの製品は、100台を超える大量導入ならば、ライセンス価格が安くなるのですが、事務局で用意できるPCは、十数台の規模でした。少数にも関わらず、PC Matic PROは事務局の希望する予算で導入できました。もし、PC Matic PRO以外のエンドポイントセキュリティ製品とリモート管理ツールを組み合わせていたら、導入予算は倍以上になっていました」と説明します。

さらに、PC Matic PROの性能についても「事務局で用意したPCは、予算の関係で最小スペックにしていたので、エンドポイントセキュリティを利用すると、処理速度が遅くなるのではないか、と危惧していました。しかし、PC Matic PROは動作が軽いので、まったくストレスなく性能の低いPCでも、快適に利用できました。また、期待していたリモート操作も、実際に役に立っています。

選考委員の先生方の中には、ほとんどPC使ったことがない方もいらっしゃいましたが、ウェブブラウザの操作やトラブル対応なども、事務局から遠隔で対処できました。おそらく、PC Matic PROがなかったら、あれだけ急激なオンライン審査への対応も、円滑に進められなかったと思います」と評価します。

今後の展望

より安全なリモート審査を継続するためにPC Matic PROを使い続けていく

PC Matic PROによりオンラインでの審査を安全に運用してきた竹花氏は「短期間に安全なPCを貸与できる体制を整えられた理由の一つは、PC Matic PROの丁寧なマニュアルにあったと思います。操作や設定に困ったときには、マニュアルを読めば必要な対策が、ほぼ理解できました。

また、より高度な情報は、インターネットで検索すると探し出せます。海外のサイトに掲載されている情報でも、翻訳ツールを使えば簡単に理解できるので、ほとんど国内のサポートセンターに問い合わせることなく、設定できました」と話し「それから、現在のような世界情勢にあって、米国で開発されたPC Matic PROを選んでおいてよかったと実感しています」と補足します。

今後に向けた取り組みについて、竹花氏は「コロナ禍が収束したとしても、先生方にPCを貸与するリモート審査は、継続していくと思います。安全なオンライン審査にとって、PC Matic PROは欠かせない存在です。今後も継続して利用していきたいと思います」と話します。

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